銀行から融資を受けたい時に気になるのは
やはり銀行融資審査のことです。
ただあなたが心配する以前に銀行が融資を
したくない会社に共通する3つの特徴があります。
3つの特徴にあてはまるのであれば
すでに銀行融資の可否は決まってしまって
いるのかもしれません。
以下3つの特徴を解説していきます。
あなたが融資を受けるときの参考にしてください。
- 決算書類の提出が遅い会社
- 自己資本が小さい会社
- 債務償還年数が10年以上の会社
決算書類の提出が遅い会社
決算書や試算表の提出が遅い会社は銀行から嫌がられます。
会社の管理体制がずさんであることあるいは
経営者が業績管理に興味を持っていないと判断されます。
日々の業績管理や資金繰りが管理されていない会社に
銀行が融資をしたいと思わないのが本音ではないでしょうか。
ただ成長して業績が良い会社に対しては容認されることが多いです。
決算書や試算表に限らず銀行から依頼された資料が
迅速に提出される体制を作ることが重要です。
銀行から催促されても資料がいつまでも
提出されないと言う事は論外といえます。
ただ中小企業の場合、税理士に任せきりでタイムリーに資料が
提出できない会社が多いことも事実です。
決算書を年一回提出するあるいは融資を受けたいときに
試算表を提出すればいいと思っている経営者は
是非認識をあらためていただきたいと思います。
自己資本が小さい会社
銀行は自己資本比率を重視しています。
- 自己資本比率=(総資本-他人資本)÷総資産)×100
自己資本が脆弱あるいは債務超過や資本欠損に
なっている会社は注意が必要です。
返済余力がないと判断され融資を受ける事は難しいでしょう。
早急に財務を改善しないと会社の存続自体が難しくなります。
まずは会社の利益構造を見直し利益を出せる会社にすることが重要です。
利益を出すことによって少しずつ自己資本を充実させましょう。
自己資本を充実させるためには出資や借り入れの自己資本化なども
検討してみてください。
債務償還年数が10年以上の会社
銀行は返済能力と借入金残高のバランスを見ます。
バランスを判断するときに使用する指標が
債務償還年数です。
まず債務償還年数については下記の式で計算します。
債務償還年数=(【有利子負債-運転資金】÷キャッシュフロー)
※キャッシュフロー額=営業利益+減価償却費
債務償還年数が10年以上の会社は新たな融資を
受ける事は難しいといえます。
利益によるキャッシュフローを高め借り入れ返済を
進めることにより債務償還年数を短縮していきましょう。
必要に応じて事業計画や経営計画を立て計画的に返済を
進めることを銀行に伝えることが重要です。
まとめ
銀行は決算書・試算表をもらうと
- 自己資本比率
- 債務償還年数
をまずチエックします。
ここをクリアできないと融資は難しいでしょう。
銀行は融資対象とする会社を日々把握しようとしているので
書類提出の遅い会社は敬遠されます。
年次の決算書だけではなく月次ベースの試算表なども
しっかり提出しておくと銀行の印象も良く融資が円滑に進みます。
決算書類等の提出が遅くても業績が良ければなんとかなりますが
自己資本の充実や償還年数短縮については1日でできることではありません。
日々の経営努力により達成することなので経営者の努力がとても重要になります。
今回説明した3つのポイントについてぜひ見直してみてください。
銀行が融資したくない会社の特徴
- 決算書類の提出が遅い会社
- 自己資本が小さい会社
- 債務償還年数が10年以上の会社
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