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やさしい資金繰り表の作り方【社長必見】

資金繰りに悩んでいる社長は
多いのではないでしょうか。

売上2億円までの会社であれば
経理の専門スタッフを雇用せずパートさんや
社長の奥様などが経理を担当している会社も
多いように思います。

事実上は資金繰りの管理は社長の仕事になります。

でも資金繰り表を作成して資金管理をしている
社長は残念ながらとても少ないようです。
その理由は、面倒だとか作り方がわからないという
意見が多くあります。

中小企業の場合、なかなか経理などの
専門スタッフを雇用する余裕がないので
資金繰りを管理するのは社長でありながら
日々の営業に追われてそこまでできない
という社長のためにできるだけ簡単にできる
資金繰り表の作り方をまとめました。

ぜひ社長の日々の資金繰り管理に役立ててください。

目次

資金繰り表を作成する理由


資金繰り表を作成しない社長が多いのは
その重要性をしっかり認識していない
ことにあります。

資金繰り表の作成の理由を明確にすることにより
なぜ資金繰り表を作成しなければいけないのか
をお伝えしたいと思います。

経営の原点は現金にあります。
なぜなら現金がなければ支払ができず
経営を継続することができないからです。

特に重要なことは会計上の利益と
現金が常に一致しないことです。
それだけに会計上は利益が出ているのに
現金がないということを経験した
社長も多いと思います。

利益と現金のギャップは時として
資金不足で倒産に至ることもあります。

それだけに普段から資金繰り表を作成し
現預金残高を管理し把握しておく必要があります。
毎月末に現預金があるかどうか
わからないというのはとても不安です。

でも資金繰り表であらかじめ
現預金の不足のないことを
予測し把握できていれば安心して
経営に集中することができます。

資金繰り表を作成する手順


資金繰りは手書きで作成することも可能ですが
会計ソフトやエクセルを使用するのが便利です。

今回はエクセルを使用した作り方をお伝えします。
といっても特別難しいことはありません。
収入や支出に関連した資料を準備して
数値をエクセルの書式に入力していくだけです。

以下の順番で説明していきます。

  1. 資金繰り表作成の資料を準備する
  2. 3~6か月先の予測数値を入力する
  3. 将来の資金に不足がないか確認する

資金繰り表作成の資料を準備する

資金繰り表を作成するためには、現預金の増減に
影響するものについて、資料を準備しますが
通常経理や会計業務で使用している帳票を
そのまま利用します。

資金繰り表を作成するために
必要な主な資料は下記のとおりです。

  • 現金出納帳
  • 預金通帳
  • 決算書・試算表・総勘定元帳
  • 借入返済予定表
  • 各種納税通知書(法人税等・社会保険料・固定資産税)

3~6か月先の予測数値を入力する

資金繰り表はエクセルで作成すると便利です。
資金繰り表には決まった書式フォーマットはありませんが
今回は日本政策金融公庫で提供している資金繰り表で説明します。

まずは3~6ヵ月の予測をしてみます。
慣れてくれば1年間予測してみましょう。

資金繰り表への入力手順は以下のようになります。

  1. 決算書・試算表・総勘定元帳から現預金の期首残高を入力する。
  2. 過去の実績・季節変動を考えて売上・仕入を入力する。
  3. 受取手形・売掛金があれば期首入金予定額や以降の入金予想額を入力する。
  4. 支払手形・買掛金があれば期首支払予定額や以降の支払予想額を入力する。
  5. 人件費や販売管理費等の経費項目の予定金額・予想金額を入力する。
  6. 経費項目以外の支出項目があれば予定金額・予想金額を入力する。
  7. 借入があれば返済予定表の金額を入力する。(資金調達の予定があれば入力する)

将来の資金に不足がないか確認する

上記で入力した資金繰り表の現預金の残高が
マイナスになっていないか確認します。
マイナスの場合は資金不足になっているので
資金が不足しないよう事前に資金調達などの
対策を考えます。

資金繰り表作成で気をつけること


資金繰り表には特に決まった書式・フォーマットはありません。
社長が自社で使いやすい、見やすい資金繰り表を作成してみてください。
次のポイントを意識して作成すると、より実用的な資金繰り表ができると思います。

  • 項目科目を増やし過ぎない(自社の勘定科目に合わせる)
  • 予算と実績の対比を行う(資金不足の原因を明確にする)
  •  細かい数字にこだわらず作成を迅速化

資金繰り作成のポイント

  • あまり細かい数値を気にしない。
  • 資金残高の傾向・過不足がわかればよい。
  • とにかく作成してみる。
  • 初めから完璧なもの求めない。
  • そして継続しながら精緻化していく。

資金繰り表が面倒だと思う社長にはこれだけで大丈夫です


現預金残高だけ管理してみるという方法もあります。

やり方は簡単で現金出納帳・預金通帳の残高を
毎日エクセルに入力してその日の資金残高を
確認するだけです。

下のように日付と残高をエクセルに入力して管理するだけです、

7/7 10,000
7/8 20,000
7/9 10,000

今ある現金預金残高を把握できるようになります。

そして毎日入力していると資金の増減の動きが
わかるようになります。

さらに現預金の増減が発生した原因を考えます。

  • 何で現預金が増えたのか?
  • 売上や売掛金の入金があった。
  • 何で現預金が減ったのか?
  • 給料を支払った。
  • 仕入代金を支払った。
  • 銀行への返済があった。
  • 支払手形を決済した。

など社長の頭の中にある入出金予定と
整合性があるか確認します。

そうすると何で現預金が増えたのか
減ったのか理由がわからない日があると思います。
社長の頭からもれている事項です。
その理由を確認します。

はじめは毎日の現預金残高が頭に
入るだけかもしれませんがだんだん
いろいろなことがわかってきます。
知りたくなります。

そうしたら資金繰り表を作成してみましょう。
繰り返していると現預金の動きだけで
会社の状態や資金繰りがわかるようになります。

現預金表管理のポイントをあげておきます。

  • 1ヵ月のリズムを理解する。
  • 1ヵ月いくらあれば足りるのか理解する。
  • 現預金の危険水域を理解する。
  • 現預金が足りないときどうするか考えておく。

私自身売上300億円企業の財務責任者でしたが
結構効果がありました。たくさんの数値を見るより
一つの指標を見てじっくり考えることで得られる感覚や
情報をとても役に立ちます。

実際に多忙の中、短時間で資金管理ができるので重宝しました。

株式投資や不動産投資を実践している社長も
いらっしゃと思いますが、日経平均や為替、金利などの
単一指標から世界経済・日本経済全体の動向を
見るのに似ていると思います。

まとめ


中小企業では資金繰り表の管理は社長の仕事です。
そして会社の資金繰りもです。

でも経理スタッフや税理士事務所が作成する細かい
正確な資金繰り表を作成する必要はありません。

会社の支払に不足しない現預金の管理と倒産予防が主な目的です。
だから大雑把でもよいので社長が見やすい資金繰り表を作成してください。

社長の仕事は資金繰り表を作成することではありません。
毎日忙しい社長の仕事は倒産しないように利益をあげる会社を作ること
経営を継続することです。そのための資金繰り管理です。

社長にとって有益な資金繰り表作成してください。

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この記事を書いた人

レグルス経営研究所 代表。
経営者に役立つ資金繰りノウハウを情報発信しています。

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