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社長が知っておくべき資金繰りの基本【売掛金の見方】

資金繰りを管理するために必要なことは
決算書や試算表の科目残高と対比しながら
現金の流れ、動きを把握していくことです。

この記事では資金繰りに影響を与える
売掛金について説明します。

資金繰りが苦手な社長は資金繰りと売掛金との
関係を理解して資金繰り管理に役立ててください。

それでは、次の順番で説明していきます。

  • 売掛金管理が資金繰りのポイントになる
  • 売掛金に注目して資金繰りを改善するためにやるべきこと
  • 売掛金の未回収には注意が必要である
目次

売掛金管理が資金繰りのポイントになる

まず初めに売掛金について簡単に説明します
売掛金とは会社が商品やサービスを取引先に
提供し代金を掛け(後払い)にしたときに
発生する債権をいいます。

簡単に言うと商品やサービスを販売しても
入金が1ヵ月以上先になると言うことです。
飲食業などの現金商売を除いて一般的には
信用取引が行われています。

中小企業の場合,販売より商品や材料などの仕入れが
先行し買掛金の支払いの方が早くなります。
売掛金と買掛金の入金支払いサイトが
多少ずれているだけであれば資金繰りに影響はありません。
ただ売掛金のサイトが買掛金のサイトより
長くなっているので先行して支払いが発生し資金が不足します。

このサイトのタイムラグが経営を難しくするだけでなく
資金繰りを厳しくする原因となっています。

資金繰りを安定的させるためには
売掛金の管理がとても重要になります。
ただ中小企業の場合、売掛金をしっかり
管理できていない会社は多く資金が不足し
つねに資金繰りに悩まされています。

参照:売掛金が増加したときに資金繰りを改善する3つのコツ

売掛金に注目して資金繰りを改善するためにやるべきこと

資金繰りを管理するためには
売掛金の管理が重要であることを説明しました。

それでは資金繰りを改善するためには
どのようなことに注意すればよいのでしょうか。

回収サイトを知る

あなたの会社は販売先が数十社程度ありそれぞれの
回収条件が異なっていると思います。

売り上げた代金が翌月に全額回収できることは
無いのでまず回収サイトを知る必要がありあます。

Excelなどの表計算ソフトを利用して
売掛金の発生・回収・残高といった項目で
売掛金推移表を作成し回収状況を確認します。

すべての取引先を確認することが理想ですが
取引先の上位20%程度を把握すれば金額ベースの
80%以上を管理することができると思います。

作成した売掛金推移表から全体の回収サイトに
問題がないか確認しましょう。

  • 回収サイトが長く売掛金の入金が遅いなど。

販売先の見直し

売掛金推移表を作成し回収サイトを確認することによって
回収サイトが長く売掛金の滞留が多い取引先が見えてきます。
回収条件を改善するよう取引先と交渉します。

中小企業の場合、過去の取引期間や取引実績などから
なかなか条件を変更してもらえないというより
さまざまな理由で変更できない会社が多いようです。

ただ売掛金の回収サイトが長いということは裏を返せば
取引先の会社の資金繰りが厳しいということでもあります。
このような会社と取引してもあまりメリットがないだけでは
なく将来的に連鎖的な倒産に巻き込まれるリスクがあります。

そうならないためには条件変更に応じてくれない
取引先であれば思い切って取引先を見直しましょう。

回収条件や採算に問題がある取引先は切り捨て
回収条件がよく、利益率の良い取引先の売上を
地道に増やしていきましょう。

それだけで資金繰りは楽になります。

参照:売掛金が増加したときに資金繰りを改善する3つのコツ

売掛金の未回収には注意が必要である

回収サイトが長いだけではなく未回収となっている
売掛金には注意が必要です。中小企業の場合、売掛金管理が
適切に実施されない結果未回収の売掛金の存在に気づいていない
ことすらあります。

今この記事を読んでいるあなたは、他人に指摘されて
はじめて未回収の売掛金の存在を知ることのないように
気を付けてください。

決算書や試算表の売掛金残高は金額や・取引先だけではなく
いつ発生した売掛金かという発生時期も必ず確認してください。

実際に会社によって2~3年も回収されない売掛金があることも
多く、未回収の理由も不明ということもあるので注意しましょう。

未回収の不良債権があれば、それだけでも資金繰りが悪くなります。

回収サイトの長期化は、不良債権の始まりでもあります。
はじめての取引先だけではなく既存の取引先に対しても
つねに与信管理を徹底し、取引先の財務状況を把握してください。

不良売掛金の発生は、金額が大きければあなたの会社が
倒産に追い込まれる可能性が十分にあります。

中小企業の場合、与信調査をしていない会社も多くあります。
東京商リサーチや帝国データーバンクなどの与信調査を
活用してリスクを軽減しましょう。

与信管理の経費はケチらずしっかり調査しましょう。
地道な与信調査・管理が最終的に将来の資金繰りの
安定を約束します。

参照:売掛金が増加したときに資金繰りを改善する3つのコツ

まとめ

あなたは損益計算書の売上や利益の数値に注目
するだけで売掛金についてはあまり関心が
なかったのではないでしょうか。

でも資金繰りは売掛金の回収に大きく影響を受けます。
資金繰りが厳しくなる原因として売掛金の遅延や回収不能などが
あげられことも多くあります。

過去に見てきた倒産した会社の多くは、売掛金の入金延滞などの
焦げ付きが原因で資金繰りが悪化し倒産に至るケースです。

やはり資金繰りを安定させるためには、売掛金の管理がかかせません。

決算書や試算表の売掛金残高だけに注目するのではなく
内容を精査し管理し問題があれば早めに解決することで
資金繰りを安定させることを心がけてください。

参照:売掛金が増加したときに資金繰りを改善する3つのコツ

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この記事を書いた人

レグルス経営研究所 代表。
経営者に役立つ資金繰りノウハウを情報発信しています。

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